この記事では、GODOXのストロボ『V860Ⅲ』を実際に購入して使ってみた感想を紹介しています。

・ハイスペックなV860Ⅲが気になるけどどうなの?
・実際の使い勝手はどうなの?
・GODOXの他ストロボ(V1やTT685Ⅱ)との違いは?
…こんな悩みを解決できる記事になっています!
- 2本目以降のGODOXのストロボを探している人!
- とにかく安くGODOXのストロボが欲しい人!
- マニュアルで発光量を調整できる玄人!
V860Ⅲは現状GODOXのクリップオンストロボの中でも上位機種であり、文句のない性能の王道のクリップオンストロボなので、予算が十分にあってストレスフリーにストロボを使いたい人に特におすすめです。
専用充電池採用でリサイクルタイムが短かったり、前面についたモデリングライトが便利だったり、かなり満足度の高い一本となっています!



GODOXのストロボを一通り使った結果、私のメインストロボはV860Ⅲに落ち着きました!とっても使いやすいです^^
\今回紹介している製品はこちら!/


V860Ⅲの外観紹介
それでは、開封の様子からVを紹介していきます。
開封の様子
まずは外箱です。GODOXのストロボにしてはかなり大きい箱です。


GODOXの一般的なストロボであるTT685Ⅱと比較すると、倍以上の大きさがあります。


箱をぱかっと開けると、こんな感じでストロボと付属品が入っています。


黒いプラスチックの仕切りのついたしっかりとした箱となっています。
さすがGODOXの中でも上位機種といった感じです。
付属品一覧
付属品を並べてみました。


V860Ⅲは専用の充電池対応なので、充電器が付属しているのが特徴的です。
V860Ⅲ本体の様子
形は王道のストロボ
V860Ⅲの形状は、王道のストロボの形です。


四角い発光部に王道の形状をしています。
V860Ⅲの電池込の重量は527gでした。
\重量の違い/






購入に迷うGODOXの他のストロボ(V1、TT685Ⅱ)と重量を比較しましたが、ちょうど中程度の重さになります。
ストロボ前面部についてモデリングライトが特長!
V860Ⅲの大きな特長は、前面部についたモデリングライトです!


暗い場面の撮影でAFが合いにくかったりするときにも、かなり便利です。
専用充電池に対応
V860Ⅲのもう一つの大きな特長が、専用の充電池に対応していること。
充電池の取付部にカバーはなく、穴が貫通しているユニークな形状です。


サイドから専用充電池を差し込んで使用します。


電池の取り外しは、サイドに付いているボタンを押しながら、電池をスライドさせます。


つくりはしっかりしており、ボタンを押しただけで電池が抜けてしまうことはなさそうです。
もしろ私が手にした個体はやや電池を入れるのがきついくらいでした。
カメラとの接続部はプラスチック製
カメラとの接点は、プラスチックを採用しています。


GODOXの最上位機種であるV1はより頑丈な金属製を採用しており、ここは差が出ています。


シンプルな充電器
V860Ⅲにはシンプルな充電器が付属しており、USB-Cケーブルで接続します。


LEDライトが一つだけ付いており、充電が完了すると赤→緑に変わります。




ただ、USBケーブルをさすだけでLEDが緑色に点灯するため、うまく電池をさせていないのか、充電が完了しているかの区別はつきにくいので注意が必要です。


高級感のあるストロボケース
さすがの上位機種なだけあって、他のGODOXのストロボTT600やTT685Ⅱより高級感のあるストロボケースを採用しています。


TT600やTT685Ⅱについてくる一般的なケースと比べるとこんな感じ。
← V860Ⅲ | TT600/TT685Ⅱ →


一般的なペラッペラの生地と比較して、裏地の付いたしっかりとしたつくりです。
← V860Ⅲ | TT600/TT685Ⅱ →


中もふかふかで衝撃やキズにもやさしそうです。


一方で、他のストロボケースにはある「ストロボ座を入れるポケット」が付いていないので、別途ストロボ座を保管する必要があります。ポケットは欲しかったですね。。




V860Ⅲを実際に使ってみた感想
ここからは、実際にV860Ⅲを使ってみた感想を紹介していきます。
まとめるとこんな感じです。
- 2本目以降のGODOXのストロボを探している人!
- とにかく安くGODOXのストロボが欲しい人!
- マニュアルで発光量を調整できる玄人!
専用充電池でリサイクルタイムが短い!


V1に大きなメリットを感じたのは、さすが専用充電池を採用しているだけあり、リサイクルタイムが短くさくさく撮影できます。
フル発光したときのリサイクルタイムをGODOXのTT685Ⅱ(単三電池4本使用)と比較した結果がこちら。
\リサイクルタイムの違い/




リサイクルタイムをストップウォッチで計るのは難しかったですが、何回やってもだいたいこんな感じで、約1秒くらいV860Ⅲのほうがリサイクルタイムが速いです。
「たかが一秒くらい。。」と感じますが、撮影してるとこの差は大きく、圧倒的にストレスフリーです。
ちなみに、上記結果はフル発光の結果で発光量を落とせばリサイクルタイムはもっと速くなるわけで、V860Ⅲはさくさく撮影が進みます。



専用充電池対応のストロボを一度使ってしまうと、もう乾電池には戻れません!
これだけでも買う価値ありますよー!
モデリングライトが便利で使いやすい!
V860Ⅲの特長として、ストロボの前面部にモデリングライトが搭載されていますが、この位置が私はお気に入りです。


前面部にあることで、オンカメラで必ずカメラを向けた方にモデリングライトが向き、直射しようが天井バウンスしようがモデリングライトが被写体を照らしてくれるため、暗い場面のAF精度が圧倒的に向上します。
GODOXのストロボの最上位機種であるV1はモデリングライトが発光部にあり、ストロボの光の広がりを見るにはいいですが、AF補助に使う場合はV860Ⅲが圧倒的に便利です!




ちなみに、発光方法はとっても簡単で、使いたいときにすぐに使うことができるのもよいです。









暗い場面でのAFでかなり重宝します。
専用充電池は取り扱いが楽ちん!
一般的なストロボの場合、単三電池を4本とか2本使いますが、経済的な充電池を使っている人も多いはず。
複数本の電池の取り扱いって、バラバラしてめんどくさく感じてました。。
一方で、専用充電池対応のV860Ⅲなら充電池はひとつでいいので、バラつかなく扱いやすいです。











充電したおいた電池をさっとつかんでさっと取り付けられるので、一度専用充電池を使うと単三電池には戻れませんよー^^
液晶が大きくマスターとして使いやすい
V860Ⅲの液晶画面は大きく、多灯ライティング時のマスター(親機)としても優秀です。
\GODOXストロボの液晶画面の大きさ比較!/






液晶画面が大きいので、一度に表示できる情報量がV860Ⅲは圧倒的に多いです。
だから、ラジオスレーブをするときのマスター(親機)としてかなり優秀です。
自分(Mグループ)を含め、A〜Cの合計4つのグループの設定をまとめて一画面に表示できるし、ワンタッチで各グループの設定ができるし、圧倒的にらくちんです。
\V860Ⅲの操作画面の例/


参考として、下位機種のTT600をマスター(親機)として使用したときの画面も下に紹介します。
グループの設定状況は一つずつしか表示できず、ボタンの長押しなどをフル活用して設定する必要があります。
\TT600の操作画面の例/


クイックリリースロックが快適!
V860Ⅲは、カメラの取付方式として『クイックリリースロック方式』を採用しています。
クイックリリースロックなら、ロックボタンを押しながら約120°回すだけで脱着が可能です。
これがとっても便利で、一度使ったら戻れなくなるレベル。
\脱着楽々なクイックリリースロック(V860Ⅲ)/


一方で、下位機種のTT600などで採用されているネジ式ロックの場合、カメラに取り付ける際にネジをくるくる回す必要があります。
ネジ式は、取付けに時間がかかるし、使っていくとネジ部分が壊れやすかったりするんですよね。
\脱着が面倒なネジ式ロック(TT600)/





クイックリリースロック、ホントに楽です!脱着の手間が圧倒的に減ります。一度使ったら戻れないやつです。
充電時に電源端子がむき出し
気になったのは、電池収納部にカバーがないこと。
ユニークなつくりではあるんだけど、電源端子がむき出しで電池充電中は端子がでっぱなしになってしまいます。





別に問題はないんだろうけど、精神衛生上あまりよくないですよね。。


モード切替スイッチの使いどころは『?』
V860Ⅲの他のGODOXのストロボにない機能として、モード切替スイッチがあります。
ストロボ側面のスイッチを切り替えることで、TTLモードとマニュアル発光モードを簡単に切り替えることができます。


確かに液晶画面を見ずに切り替えできるのは楽かもしれませんが、モード切替は液晶画面下のボタンでも簡単に切り替えることができます。


私が使う場面では、モード切替スイッチのメリットはまったくわかりませんでした。。たぶんこの先も使うことはない気がします。。



モード切替スイッチはV860Ⅲ唯一の機能だけど、メリットは弱い?
スイッチを使いこなせるなら、ここをポイントに選んでもいいかも。
アクセサリーをつけるにはアダプターが必要
V860Ⅲにアクセサリーを付けるには、アクセサリーの他に専用のラウンドアダプターが必要になります。




一方で、最上位機種のV1なら、ラウンドアダプターなしに様々なアクセサリーを取付可能です。





アクセサリーを使う機会が多いならV1を選ぶのもあり!


気になるGODOX V860Ⅲの口コミは?
ここでは、気になる口コミをAmazonなどのショッピングサイトから引用して紹介します!



僕が実際に購入する際に参考にした意見を中心に紹介していきます!
いい口コミ
- バッテリー式なので乾電池よりパワフル、仕事でクリップオンで使用中
- バッテリーのおかげで連続撮影が可能で光量落ちも気にならない
- 申し分ない性能でもう純正には戻れない
- V1より小型で持ち運びに向いている
悪い口コミ
- 接点がプラスチック製で耐久性がいまいち
- 数回で光らなくなった、初期不良だった
- 3回に1回は光らず、仕事では使えないレベル



初期不良は交換すればいいし、プロで心配な人はSONY純正のストロボや高級メーカーを検討しましょう!
他のGODOXのストロボとの比較!
最後に、他のGODOXのストロボのスペックの違いを下記にまとめました!
GODOXのクリップオンストロボを一覧比較!
無線の設定など細かなスペックは載せていませんが、大雑把に各製品の立ち位置はつかめるはず。
ぜひ参考にしてみてくださいー^^
\GODOXのクリップオンストロボ一覧/
製品名 | 参考 価格 | 発光量 (GN) | バッテリー | TTL | フル発光 回数 | リサイクルタイム (フル発光) |
---|---|---|---|---|---|---|
TT520Ⅱ![]() ![]() | 円 | 589933 | 単三 4本 | 1000 回 | 0.1〜5秒 | |
TT350![]() ![]() | 11350 円 | 36 | 2本 | 単三210 回 | 0.1〜2.2 秒 | |
V350![]() ![]() | 25000 円 | 36 | 専用 充電池 | 回 | 500秒 | 0.1〜1.7|
TT600![]() ![]() | 円 | 840060 | 単三 4本 | 230 回 | 0.1〜2.6 秒 | |
TT685![]() ![]() | 14000 円 | 60 | 単三 4本 | 230 回 | 0.1〜2.0 秒 | |
TT685Ⅱ![]() ![]() | 18580 円 | 60 | 単三 4本 | 230 回 | 0.1〜2.6 秒 | |
V850Ⅱ![]() ![]() | 17850 円 | 60 | 専用 充電池 | 回 | 650秒 | 0.1〜1.5|
V860Ⅱ![]() ![]() | 23100 円 | 60 | 専用 充電池 | 回 | 650秒 | 0.1〜1.5|
V860Ⅲ![]() ![]() | 31350 円 | 60 | 専用 充電池 | 回 | 480秒 | 0.1〜1.5|
V1![]() ![]() | 34650 円 | 76 Ws | 専用 充電池 | 回 | 480秒 | 0.1〜1.5
\GODOXのクリップオンストロボ一覧/
製品名 | 参考 価格 | 発光量 (GN) | バッテリー | TTL | フル発光 回数 | リサイクルタイム (フル発光) |
---|---|---|---|---|---|---|
TT520Ⅱ![]() ![]() | 円 | 589933 | 単三 4本 | 1000 回 | 0.1〜5秒 | |
TT350![]() ![]() | 11350 円 | 36 | 2本 | 単三210 回 | 0.1〜2.2 秒 | |
V350![]() ![]() | 25000 円 | 36 | 充電池 | 専用回 | 500秒 | 0.1〜1.7|
TT600![]() ![]() | 円 | 840060 | 単三 4本 | 230 回 | 0.1〜2.6 秒 | |
TT685![]() ![]() | 14000 円 | 60 | 単三 4本 | 230 回 | 0.1〜2.0 秒 | |
TT685Ⅱ![]() ![]() | 18580 円 | 60 | 単三 4本 | 230 回 | 0.1〜2.6 秒 | |
V850Ⅱ![]() ![]() | 17850 円 | 60 | 充電池 | 専用回 | 650秒 | 0.1〜1.5|
V860Ⅱ![]() ![]() | 23100 円 | 60 | 充電池 | 専用回 | 650秒 | 0.1〜1.5|
V860Ⅲ![]() ![]() | 31350 円 | 60 | 充電池 | 専用回 | 480秒 | 0.1〜1.5|
V1![]() ![]() | 34650 円 | 76 Ws | 充電池 | 専用回 | 480秒 | 0.1〜1.5


V1、V860Ⅲ、TT685Ⅱの違いは?
ここで、GODOXのストロボでどれを買おうか必ず迷うV1、V860Ⅱ、TT685Ⅱのスペックを比較します。
V1![]() ![]() | V860Ⅲ![]() ![]() | TT685Ⅱ![]() ![]() | |
参考価格 | 34650円 | 30350円 | 17850円 |
重量 | 530g | 530g | 500g |
バッテリー | バッテリー | リチウムイオンバッテリー | リチウムイオン単三 4本 |
発光量 (GN) | 76Ms (≒60) | 76Ms (≒60) | 60 |
フル発光 回数 | 回 | 480回 | 480230 回 |
リサイクル タイム | 秒 | 0.1~1.5秒 | 0.1〜1.50.1〜2.6 秒 |
モデリング ライト | (発光部) | 2W(前方部) | 2W|
照射角 | 28-105mm | 20-200mm | 20-200mm |
モード切替 スイッチ | |||
アクセサリ 装着 | 要アダプター | 要アダプター | |
ロック 方式 | クイック リリース | クイック リリース | クイック リリース |
制御可能 グループ | ABCD (MABC) | ABCD (MABC) | ABCD (MABC) |
選択可能 グループ | 5 (ABCDE) | 5 (ABCDE) | 5 (ABCDE) |
チャンネル 数 | 32 | 32 | 32 |
バウンス 角度 | 水平:0-330° 垂直:-7-120° | 水平:0-330° 垂直:-7-120° | 水平:0-330° 垂直:-7-120° |
結論:王道のクリップオンストロボで間違いない性能!


V860Ⅲを実際に使ってみた感想を紹介してきましたが、GODOXのクリップオンストロボの中でも上位機種だけあり、文句ない性能を持った王道の一本です。
\V860Ⅲを実際使った感想/
私のお気に入りポイントは、『とにかくリサイクルタイムが速くて、さくさく撮影できること。』


これまでは、乾電池対応のTT685ⅡやTT600を使ってきましたが、リサイクルタイムが遅くてシャッターチャンスを逃すことが多々あり、ストレスを感じていました。
一方で、V860Ⅲのリサイクルタイムはとにかく速く、ストロボのスタンバイを待つストレスは大幅に軽減しました。
また、モデリングライトが前面部についているため、暗い場面でAF精度向上に効果抜群です。


予算があるならこれを買っておけばまず間違いないです。
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