この記事では、コスパ良好なトラベル三脚である『Manfrotto(マンフロット) Element』を実際に購入したレビューと、いいところとちょっとイマイチなところを紹介しています!

・旅行に最適なコンパクトな三脚が欲しい!
・中級者向けのステップアップ三脚が欲しいな。
・1万円くらいでコスパのいい三脚が欲しい!
そんなあなたにおすすめの三脚ですよ^^
僕自身も購入して、実際に使ってみた使用感と感想を交えながらレビューを紹介します!
ぜひ購入の参考にしてみてくださいね^^
- 1万円前後で買える
- 格納高さ32cmとコンパクトに収納可能
- 全伸高143cmと目の高さから撮影可能
- 耐荷重4kgと十分な強度
- 自由雲台で構図の調整が楽ちん
- アルカスイス互換でカスタマイズしやすい


Manfrotto Elementの基本スペック
まずは、Manfrotto Elementの基本スペックです。
\Manfrotto Elementの基本スペック/
項目 | 特徴 |
---|---|
参考価格 | 9800円 |
本体重量 | 1.15kg |
全伸高 (EVなし) | 127.5cm |
全伸高 (EVあり) | 143cm |
最低高 | 54cm |
収納高 | 32cm |
耐荷重 | 4kg |
雲台タイプ | 自由雲台 |
素材 | アルミニウム |
カメラ 取付方法 | クイックリリース (アルカスイス互換) |
最大脚径 | 22mm |
脚段数 | 5段 |
各用語の意味が分からない方は、こちらの記事でまとめているのでご参考にどうぞ!


特徴をまとめると下記の通りで、とにかくコスパ良好なのがわかると思います。
- 1万円前後で買える
- 格納高さ32cmとコンパクトに収納可能
- 全伸高143cmと目の高さから撮影可能
- 耐荷重4kgと十分な強度
- 自由雲台で構図の調整が楽ちん
- アルカスイス互換でカスタマイズしやすい
Manfrotto Elementの使用感について
Manfrotto Elementを購入するまでは、3000円ちょっとで買った『SLIKのF163』という格安三脚を使っていたので、今回はこの格安三脚との比較をしていきます。
※現在このSLIKの三脚は製造終了となっており、下記が現行製品に当たりそうです。値段は変わらないのにF163よりはかなり性能いいですね。


『旅行にピッタリなコンパクト三脚を探している』、『格安三脚からちょっといい三脚に手を出してみたい』、という方にはかなり参考になると思います。
収納時はとにかくコンパクト
まずは、付属のケースに収納した際の外観サイズの違いです。
上がSLIK F163、下がManfrotto Elementです。


僕は上のSLIKの三脚をカメラをはじめてから約7年以上も愛用していて、どこへ行くにも持ち運んでいました。
今回買い換えてみて、Manfrottoの三脚のコンパクトさに驚きました。。こんなにも違うのかと。。
さすがトラベル三脚、持ち運ぶのがかなり楽になりました。


続いて格納高(収納時)サイズの違いです。
上のSLIK F163が54cmに対して、Manfrotto Elementは32cm!本体重量はほとんど変わらないのに、Manfrottoの三脚は圧倒的にコンパクトなのがわかります。
撮影の幅が広がる全伸高と最低高
続いて、脚を全開に伸ばしたときの高さの比較です。


より高い位置から撮影できるので、撮影の幅が広がりますよね。
続いては、雲台下のエレベーター(EV)部分を伸ばしてみるとこんな感じ。


高さは143cmになるので、ほぼ目の高さで撮影ができるようになります。
SLIK F163は、エレベーターまで伸ばすとガタつきが大きくかなり不安定だったんですが、Manfrotto Elementはずっしり安定感があります!



立った状態でカメラを構えて『いい構図!』と思っても、結局三脚に付けると少し位置が下がって微妙な構図になることが多かったので、目の高さで三脚にセットできるのは非常に大きなことだったよ^^
逆に最低高も見てみましょう。


最低高は36cmとかなり低い位置まで撮影が可能なことがわかります。



これだけ低いと子供の撮影がやりやすくてとっても便利^^
高いところからも低いところからも安定して撮影することができるよ!
脚の開き角度や長さの調整とエレベーター部分
三脚の脚を伸ばすだけではなく、脚の開く角度を3段階で調整できます。
高さ調整するだけでなく、より広く開くことでより安定性が高まります。


三脚の脚はツイストロック式で、簡単に脚の長さを変えることが可能です。
たくさん回してから調整する必要はなく、少し緩めるだけで長さの変更ができます。
もちろんキュッと締めればしっかりロックできますよ^^


また、雲台すぐ下にエレベータ式の伸縮部分があり、こちらも同じくツイストロック式!簡単に高さを変えることが可能です。安定感も申し分なしですね^^


Manfrotto Elementを使った感想
続いては、Manfrotto Elementを使ってみた僕の感想です。購入の参考にしてみてくださいね。
Manfrotto Elementのいいところ
コンパクト


上述しましたが、とにかくコンパクトで持ち運ぶのに抵抗がなくなりました!
これならどこへでも持っていこうかなと思えます。このサイズなら鞄にも入るしね。



三脚が小さくなったので、子供が喜んでお手伝い代わりに運んでくれてるよ。笑
かっこいいから子供心もくすぐるようです^^
作りがしっかりしている
コンパクトなのに、作りはしっかりしているので安定感は抜群!!
フルサイズ(SONY α7Ⅲ)と大三元相当の重たいレンズ(SIGMA 24-70mm F2.8 DGDN Art)を取付て、エレベータを目いっぱい伸ばしても全くぐらつかず、安心感があります。



SLIK F163は、ちょっと揺らすとガタガタしたし、風が強かったりすると倒れそうで怖かったけど、不安は全くなくなったね^^
自由雲台が便利!
三脚に付属している雲台(カメラを取付けて構図を決める部分)の種類で、三脚自体の使いやすさは大きく変わってきます。
SLIK F163は3Way三脚で、①上下、②左右、③縦位置横位置、を変更するのに、それぞれ別々のつまみを緩める必要があり、構図の微調整がかなりめんどくさいです。


一方で、Manfrott Element が採用している自由雲台は、①上下、②左右、③縦位置横位置 をつまみ一つで自由にグリグリ変えることができます。もうね、とにかく便利!


各雲台の特徴は下記にまとめておくので、ご参考にどうぞ!
\雲台の特徴まとめ!/
雲台種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
自由雲台![]() ![]() | ・どの方向にも自由に動かせる ・コンパクト | ・構図の微調整が苦手 |
3Way雲台![]() ![]() | ・三方向の角度を個別に調整可能 ・構図の微調整が得意 | ・とっさの構図変更が苦手 ・収納時にかさ張る |
ビデオ雲台![]() ![]() | ・上下左右を滑らかに動かせる | ・縦位置撮影ができない ・収納時にかさ張る |
かっこいい!
Manfrottoの三脚は、イタリアのメーカーなため見た目がかっこいいのが大きな特徴!



イタリアのメーカーって服とか車とか、なにかとおしゃれでかっこいいよね^^
このManfrotto Element(ブラック)は、全体がブラックで統一されていて、ところどころにロゴやマークがあるだけの、シンプルで洗練されたデザイン!とにかくかっこよくてテンションが上がります!




コスパ良好!
コンパクトだし、耐荷重も4kgと申し分ない、最伸高も最低高も十分!このスペックで1万円以下という良心的なコスパが大きな魅力です!
個人的にこれを買うときに他の三脚とも徹底比較しましたが、中国製メーカーの三脚を除くと一番お買い得感がありました。
こちらの記事で同じクラスの三脚を徹底比較しているので、三脚を探している方はご参考にどうぞ!


Manfrotto Elementのいまいちなところ
可動部が硬い
はじめて触ってみて感じたのが、脚を開く部分の可動部が硬いこと。
個体差なのかは分かりませんが、妻のような女性には結構負荷がかかる重さです。
ここは使っていくうちに滑らかになっていくと信じたいところ。
あとは、脚を開くのにややコツがいります。
いきなり使いたい角度に調整するのではなく、一度限界まで開いてから調整すると手早く角度を調整できます。
このあたりも慣れればスピーディーに設置できるようになりそうです。





はじめは角度がうまく調整できなかったけど、コツをつかめば手早く設置できるよ!
今まで使っていたSLIK F163はレバーロック式なのに対して、Manfrott Element はツイストロック式です。
慣れもあるのかもしれないけど、実際に使ってみてレバーロック式の方が設置は早いかな、というのが率直な感想。


レバーを上げれば調整ができるので、片手でも調整できてしまうのがレバーロック式でしたが、、


ツイストロック式では、ねじるのにどうしても両手が必要になってしまうので、ずっとレバーロック式だった僕にはややわずらわしさを感じました。
ただ、これも慣れでなんとかなると信じているので、じっくり使い倒していきたいと思います。
三脚脚のロック方式の特徴を下記にまとめました!
\ロック方式の特徴!/
ロック方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
レバーロック![]() ![]() | ・ワンタッチで固定可能 ・ロック状態がひと目でわかる | ・部品の摩耗で締まりが弱くなる |
ツイストロック![]() ![]() | ・構造がシンプルで故障が少ない ・部品が摩耗しても締められる | ・ワンタッチで固定できない |
雲台のねじが飛び出ている
雲台の頭頂部についているネジが飛び出ているため、アルカスイス互換の他のプレートを付けようとすると、突っかかってスムーズに取り付けることができません。。とっかかりのせいで、滑らせるように設置ができないのです。。なんでこのネジを採用したんだろう?


そこで、ホームセンターに行ってでっぱりの少ない同じ規格のネジを買ってきて付け替えました!『M6×20mm』の規格のネジならぴったりはまります。


これで段差もなくなり、スムーズに取り付けをすることができるようになります。このひと手間がなければもっとうれしかった。。


三脚のメーカーっていろいろあって選ぶのが大変ですよね。。
当ブログでは、三脚の選び方にいろいろな記事でまとめているので、三脚選びのご参考にどうぞ!
僕が迷った同じ価格帯の三脚を下記の記事でまとめています。他の三脚と比較したい方はご参考にどうぞ!
Manfrotto Elementのコスパの良さがわかると思います。


その他にも、有名メーカーごとに三脚を一覧比較した記事も書いています。
迷ってしまいますが、こちらも参考にどうぞ^^






まとめ:コンパクトで本格的なトラベル三脚!コスパも良好!
今回は、Manfrottoのトラベル三脚『Element』をレビューしました!
- 1万円前後で買える
- 格納高さ32cmとコンパクトに収納可能
- 全伸高143cmと目の高さから撮影可能
- 耐荷重4kgと十分な強度
- 自由雲台で構図の調整が楽ちん
- アルカスイス互換でカスタマイズしやすい
コンパクトで鞄にも入れられるし、頑丈だし、かっこいいし、このスペックで一万円以下で購入できたので、とってもいい買いで大満足でした!
他に買うか迷った三脚を下記記事にまとめているので、三脚選びに迷っている方は参考にどうぞ!


三脚の選び方についてはこちらの記事でまとめています!

