
・三脚を買いたいけど何を基準に選んだらいいかわからない。。
・三脚のスペック表の意味が分からない。。
・自分の用途や好みに合った三脚を選びたい!
そんなあなたのために、三脚選びに大切な5つのポイントをまとめました!
これら5つのポイントと用語をしっかり理解して、自分の好みと用途にあった三脚を選んで充実した写真ライフを送りましょう!!
三脚選びに大切なポイントと用語まとめ |
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安定性
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耐荷重 | 積載できる機材の総重量 ー大きいほどよい |
パイプ径 | 脚の太さ ー太いほどよい |
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段数 | 1本の脚を構成するパイプの数 -少ないほどよい※携帯性と背反 |
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携帯性
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素材 | 三脚の材質 ーカーボンが理想、アルミでOK! |
本体重量 | 三脚本体の重さ ー軽い方がいい |
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縮長 | 携帯用に縮めたときの長さ ー短い方がいい |
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段数 | ー多いほどよい※安定性と背反 | |
利便性
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全高、最大高 | 脚を一番伸ばしたときの高さ ー高いほどいい |
最低高 | 撮影可能な最低高さ ー低いほどいい |
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ロック方式 | 脚をロックする機構 ー好みに応じて選択 |
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雲台 | カメラを取付け、角度を調整する部分 ー好みに応じて |
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取付方式 | カメラを取付ける機構 ークイックシュータイプ推奨 |
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メーカー
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製造メーカー | ー安心の大手有名メーカー ー格安の中国メーカー |
価格
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販売価格 | 初心者:3000~5000円 中級者:7000~20000円 上級者:20000円~ |

これら5つのポイントについて、用語の意味と選ぶ際のポイントをまとめたよ!
三脚を選ぶ際の参考にしてね^^
『用語なんていいから売れ筋の三脚の一覧を見て比較したい!』という方のために、初心者向け・中級者向けにオススメの三脚を一覧で紹介しています。ご参考にどうぞ!


この記事を書いた人
-写真歴7年の趣味カメラマン
-フォトコンテスト入賞歴多数
カメラをはじめてから学んだ知識をわかりやすく発信するよ!
三脚を選ぶ5つのポイント!
前述の通り、三脚を選ぶには『安定性』『携帯性』『利便性』『メーカー』『価格』が大切なポイントとなります。
まずは、それぞれの用語の意味を見ていきましょう!
安定性
三脚の安定性が低いと下記のような不具合が生じるため、三脚選びではとても大切なポイントとなります。
もし三脚の安定性が低いと…
- ガタついて写真にブレが生じてしまう
- 転倒してカメラが落下、破損していまう
三脚の安定性は、製品のスペック表の中で『耐荷重』『パイプ径』『段数』が大きく影響するので、それぞれの意味と効果を見ていきましょう!
耐荷重:大きい方が安定性大
耐荷重は、積載できるカメラとレンズの総重量のこと。耐荷重の数字が大きいほど、大きくて重たいカメラでも安定して装着できることを意味します。
フルサイズのような重いカメラや大きな望遠レンズで写真を撮る場合は、耐荷重が4kg、もしくは8kg以上のしっかりとした三脚を選びましょう!
注意点は、『三脚に取り付けたいカメラ+レンズの合計重量の2~3倍量=耐荷重』となるように余裕を持つこと。
パイプ径:太い方が安定性大
パイプ径は、脚の太さのこと。感覚的にも分かると思いますが、太い方が安定性に優れます。
段数:安定性の4段、携帯性の5段
段数は、三脚の足の伸縮できる段階数のこと。
段数が多いほど携帯性には優れますが、その分安定性は低くなります。そのため、三脚に安定性を求めたい場合には、段数は少ないものを選びましょう!
安定性まとめ | 安定性がいい | 安定性が悪い |
耐荷重 | 大きい | 小さい |
パイプ径 | 太い | 細い |
段数 | 少ない | 多い |
携帯性
携帯性は、文字通り持ち運びのしやすさを表します。
三脚は基本持ち運んで、撮影する場所で開くわけですから、持ち運びがしんどいのは嫌だし、持ち出すのがめんどうになってしまいます。
携帯性に重要なスペックとして、『素材』『本体重量』『格納長』が影響するので、それぞれの意味を理解しましょう!
素材:カーボンがいいがアルミニウムでもOK
素材は、そのまま三脚に用いられている材用のこと。大きく分けて、アルミニウム製とカーボン製がほとんど。
以下の感じで覚えておけば大丈夫です。
素材 | 価格 | 重さ | その他 |
ステンレス | 安価 | 重い | 錆びやすい 冷たくなりやすい |
アルミニウム | 比較的安価 | やや重い | 冷たくなりやすい |
カーボン | 高価 | 軽い | 冷たくなりにくい 頑丈 |
予算が許すならカーボン製を買った方が幸せになれますが、特にこだわりがなければ一般的なアルミニウム製で問題ありません。
本体重量:軽い方がいい
本体重量は、そのまま三脚自体の重さです。軽い方が持ち運びは便利です。
カーボン製の方が軽い傾向にありますが、アルミニウム製でも問題ありません。
もうあまり見かけませんが、ステンレス製はやめておきましょう。
格納長:短い方がいい
格納長は、持ち運び用に縮めた際の三脚の長さになります。
格納長が小さいほど持ち運びは楽になります。

格納長とか縮長とか、いろんな呼び方があるよ。
最低高(撮影可能な一番低い高さ)とは異なるので注意!!
段数:多いほど携帯性よし
安定性でも紹介した『段数』ですが、携帯性を考えると多いほど縮長は小さくなるので携帯性はよくなります。
一方で、段数が多くなるほど先端側はパイプ径が細くなる傾向にあり、安定性は下がってしまいます。
携帯性を求めるなら5段、安定性を求めるなら4段以下を目安にするといいでしょう!
携帯性まとめ | 携帯性がいい | 携帯性が悪い |
素材 | カーボン、アルミニウム | アルミニウム、ステンレス |
本体重量 | 軽い | 重い |
格納長 | 短い | 長い |
段数 | 多い | 少ない |
利便性
続いては利便性です。これは三脚の使いやすさの指標になります。
利便性の指標としては、『全高(最大高)』『最低高』『ロック方式』『雲台の種類』『カメラの取り付け方法』があるので、それぞれの意味について見ていきましょう!
全高(最大高):高い方がいい
全高(最大高)は、『どれだけの高さまで三脚を伸ばせるか』の指標になります。
全高が大きい方が、高い位置からの撮影が可能で撮影の幅は広がりますが、その分価格も本体重量も大きくなる傾向にあります。
理想は、『自分の目の高さくらいで撮影ができる140cm以上』ですが、価格や他の性能と相談で決めましょう!
最低高:低い方がいい
最低高は、『どれだけ低い位置でカメラを固定できるか』の指標になります。
最低高が低ければ、その分ローポジションからの撮影が可能となり、その分撮影の幅が広がります。
ロック方式
ロック方式は、三脚の足を延ばした際に、伸ばした状態でどのようにロックするか?を表します。
『レバーロック式』『ツイストロック式』などが一般的で、それぞれ以下のような特徴があります。
ロック方式 | メリット | デメリット |
レバーロック式 | ・ワンタッチで固定可能 ・ロックしてるか一目でわかる |
・部品の摩耗で締まり具合が弱くなる |
ツイストロック式 | ・構造がシンプルで故障が少ない ・部品が摩耗してもしっかり締められる |
・ワンタッチ固定ではない |
雲台
雲台は、カメラを取り付ける部分のことです。
雲台には、『ボール雲台』『3ウェイ雲台』『ビデオ雲台』などがあり、特徴は以下のようになります。
雲台の種類 | メリット | デメリット |
ボール雲台(自由雲台) | ・どの方向にも動かせる ・コンパクト |
・構図の微調整がやや難しい |
3ウェイ雲台 | ・三方向の角度を個別に調整可能 | ・収納時にかさ張る ・とっさの構図変更はやや難しい |
ビデオ雲台 | ・上下左右を滑らかに動かせる | ・縦位置撮影ができない |
初心者向けは3ウェイ(2ウェイ)雲台、中級者向けはボール雲台が多い傾向にあります。
個人的にはボール雲台が使いやすいですが好みは人それぞれ。
好みの雲台を見てみたいなら、家電量販店やカメラ屋で実際に各雲台を使ってみることをオススメします!
取付方式
取付方式は、カメラを三脚に取り付ける部分のことを言います。
大きく分けて、『カメラ直付けタイプ』と『クイックシュータイプ』があります。
取付方式 | メリット | デメリット |
カメラ直付けタイプ | ・シンプル、コンパクトで安価 | ・カメラの着脱に時間がかかる |
クイックシュータイプ | ・カメラの着脱がとにかく早い | ・カメラにプレートを付けておく必要がある |
クイックシュータイプが圧倒的に便利なので、これから三脚を買う人は確実にクイックシュータイプを選びましょう!
ただし、プレートをカメラに付けっ放しにする必要があるので、スマートなプレートが付属しているものがいいですね。
クイックシュータイプの中でも、『アルカスイス互換』がある取付方式を採用しているものは、のちのちいろいろとカスタマイズが効いて便利です!
一般的なクイックシュータイプのプレートをアルカスイス互換にする便利なアイテムも紹介しているので、興味のある方はこちらの記事も参考にどうぞ!

メーカー
有名メーカーの三脚だと、品質も安定していそうで安心感がありますが、その分高価な傾向にあります。
一方で、中国製などのメーカーだと、非常に安価で手頃な反面、品質が不安定などの不具合があります。
大手有名メーカー | ・スリック SLIK ・ベルボン Velbon ・マンフロット Manfrotto ・ジッツオ Gitzo ・シルイ SIRUI ・バンガード VANGUARD |
安定感のある中国製メーカー | ・Neewer ・K&F Concept ・LEOFOTO |
ー予算に余裕があるなら「大手有名メーカー」
ーとにかく安く手に入れたいなら「安定感のある中国製メーカー」
価格
三脚の価格はピンキリですが、以下の価格帯を目安に選ぶといいでしょう。どのメーカーでも基本的には下記価格帯の目安で合っていると思います。
初心者向け | 3000~5000円 |
中級者向け | 7000~20000円 |
上級者・プロ向け | 20000円以上 |
おすすめの三脚紹介
初心者向け・中級者向けにオススメの三脚を一覧で紹介しています。ご参考にどうぞ!

僕が初めて買って5年以上使い続けてコスパのいい三脚はこちら!迷ったらこれを買っとけば間違いないです。
僕が中級者向けのステップアップ三脚として買ったのはこちら!こちらは、十分な機能でコンパクト、丈夫、おしゃれでかっこよくて1万円以下とコスパ良好で大満足の一本でした。
こちらの記事でレビューもしているので、参考にどうぞ!

まとめ:自分の用途や好みに合った三脚を選ぼう!
カメラ用三脚選びに大切な5つのポイントと各用語の意味をまとめて紹介しました。
三脚の種類はとんでもなくたくさんあるので、ポイントと用語の意味を押さえて自分の用途と好みに合った三脚を選んで、充実した写真ライフを送りましょう!!
『結局どの三脚がいいのよ!?』という方のために、初心者向け・中級者向けにオススメの三脚を一覧で紹介しています。ご参考にどうぞ!
