この記事では、カメラのレンズ表面を保護する「レンズ保護フィルター」について、有名な『Kenko・HAKUBA・MARUMI』の商品ラインナップをまとめて比較しました!

・保護フィルターって種類がたくさんありすぎてわからない。。
・何を基準に選んだらいいの?
・各メーカーでどんな特徴があるか比較したい!
そんな悩みを持った人のための記事になっていますので、各メーカーの商品ラインナップを把握した上で、自分にあったレンズ保護フィルターを選びましょう!!
\おすすめのレンズ保護フィルター!/
守りたい人
両立したい人
重視したい人
なんでレンズ保護フィルターが必要なの?


レンズ保護フィルターは、その名の通り『交換式レンズの最表面を守ってくれるフィルター』のことを言います。
フィルターと言っても基本的にはガラス製で、交換レンズ最表面のネジ穴を利用して取り付けるタイプがほとんどです。





そもそもレンズ保護フィルターって必要なの?
なんのためにつけるの?
レンズフィルターを取り付けることで、レンズの表面が傷つくのを防いでくれたり、ホコリや水滴などで汚れてしまうのを防ぐことができるので、新しいレンズを購入したら真っ先に取り付けたほうがいい必須アイテムと言えるでしょう。
レンズは資産であり、使わなくなったときにも高額で売ることができます。レンズ保護フィルターを装着して、レンズをきれいに保つことができれば売却価格を上げることもできますね。
一方で、レンズの先端に取り付けることから、写真の画質への影響があることに注意が必要です。
以下で説明していきますが、高額なレンズ保護フィルターほど画質への影響を小さくするように設計されているため、レンズ保護フィルター選びはとっても重要なのです。



僕は誤ってレンズを壁にぶつけてしまい、レンズ保護フィルターを付けていたおかげでレンズは守られた経験があるよ!
フィルターはバキバキに割れたけど、レンズは無傷で助かった。。
レンズ保護フィルターを選ぶ基準


レンズの保護フィルターを選ぶ基準として、以下の3つのポイントが挙げられます。
まずは、それぞれのポイントについて見ていきます。
- 表面反射率
- 撥水・防汚コート
- 薄枠設計
表面反射率


表面反射率は、文字通り『レンズ表面の光の反射をどれだけ抑えられる設計になっているか?』を表します。
レンズの表面で光が反射してしまうことのデメリットは大きく2つあります。
- 透過する光が減少し、写真が暗くなる
- 内部で反射が起こり、フレアやゴーストが発生する
これらのデメリットを少なくするためにフィルターの表面コーティングが有効であり、各メーカーは工夫を凝らしたコーティングにより、光の反射率を下げる努力をしているわけです。
※レンズコーティングについては、こちらのCanon公式の記事がわかりやすいです。
もちろん価格が高いもののほうが高機能なコーティングを施してあるため、反射率が低く、画質の劣化が少なくなっています。
写りにとにかくこだわりたい人は、表面反射率がなるべく小さいレンズ保護フィルムを選びましょう!
\表面反射率と価格帯の目安/
表面反射率 | 価格帯の目安 |
---|---|
1%以上 | 約1000円 |
0.5~1% | 約2000円 |
0.5%以下 | 約3000円〜 |
表面反射率 | 価格帯の目安 |
---|---|
1%以上 | 約1000円 |
0.5~1% | 約2000円 |
0.5%以下 | 約3000円〜 |



個人的には、画質の劣化が気になる場面でのみレンズ保護フィルターを外すのもありかなと。
高いフィルターでもフレアやゴーストがでないわけじゃないので、割り切りが必要ですよ^^
撥水・防汚コート


撥水・防汚コートは、レンズフィルター表面のコーティングにより、水や汚れがつきにくくする処理のこと。
撥水・防汚コーティングされていれば、多少は水や汚れを気にせずに撮影ができるので、ストレスフリーになるでしょう!
価格の高いレンズ保護フィルターには間違いなくついている機能です。
汚れに対するストレスを少なくしたい人は、撥水・防汚コートしてあるレンズ保護フィルターを選びましょう!



僕自身はあまり撥水・防汚コーティングは気にしていません。
あまり過酷な条件で撮影することは少ないし、汚れたらきれいにしてあげればいいので。
子供に触られちゃうこともよくあるので、レンズペンやクリーナーなど汚れたあとの対処に力を入れています!




薄膜設計


薄膜設計は、撮影時にレンズフィルターの像が写真に写り込まないように、レンズの枠を薄くしてある設計のこと。
レンズフィルターが厚いと写真の四隅に黒っぽい影が写り込んでしまいます。(ケラレ)
↓ケラレの例。四隅に黒い影が写り込んでます。


このケラレは特に広角側での影響が大きいので、風景撮影などの広角側での撮影が多い人は、しっかり薄枠設計されているレンズ保護フィルターを選びましょう!
各メーカーの製品ラインナップ比較


レンズ保護フィルターを発売している代表的なメーカーは、Kenko,HAKUBA,MARUMIの3社で、この中から選ぶことになります。
各メーカーからは選びきれないほどの種類の商品が売られているので、各商品の特徴を把握して自分にあったフィルターを購入しましょう!
Kenko
Kenko(ケンコー・トキナー)とは?
Kenko(ケンコー・トキナー)は、1957年に設立された日本のメーカーで、レンズフィルターや三脚、双眼鏡や天体望遠鏡など、光学製品を得意とする有名メーカーです。
さすがの日本製で品質も安定しており、とても安心感があります。
Kenkoの保護フィルターラインナップ
Kenkoの保護フィルターのラインナップをまとめました。
表の上ほど高機能品で価格も高くなっています。
\Kenkoの保護フィルター一覧!/
Kenko | 表面 反射率 | 撥水・防汚 コート | 薄枠 | 価格 目安 | フローティング システム (高平面性) | 潤滑加工 (取付性) | 墨塗り加工 内面反射防止 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ZXⅡ プロテクター ![]() ![]() | 0.1% | 4500円〜 | |||||
ZX プロテクター ![]() ![]() | 0.3%以下 | 4500円〜 | |||||
PRO1D プロテクター NEO ![]() ![]() | 0.5〜1% | 2000円〜 | |||||
PRO1D プロテクター ![]() ![]() | 0.5%以下 | 1800円〜 | |||||
Kenko Original プロテクター ![]() ![]() | 0.5〜1% | 1300円〜 | |||||
MCプロテクター NEO ![]() ![]() | 1%以下 | 1000円〜 | |||||
MCプロテクター![]() ![]() | 1%以下 | 700円〜 |
HAKUBA(ハクバ)
HAKUBAとは?
HAKUBAは、1955年に設立された日本のメーカーで、レンズフィルターや三脚、液晶保護フィルム、カメラのメンテナンス道具など、こちらも光学製品を得意とする有名メーカーです。
HAKUBAの品質も安定しており、個人的にもレンズペンやレンズクリーニングティッシュなどでもお世話になっています。
HAKUBAの保護フィルターラインナップ
そんなHAKUBAの保護フィルターのラインナップをまとめました。
こちらも表の上ほど高機能品で価格も高くなっています。
\HAKUBAの保護フィルター一覧!/
HAKUBA | 表面 反射率 | 撥水・防汚 コート | 薄枠 | 価格 目安 | 材質 |
---|---|---|---|---|---|
ULTIMA WR![]() ![]() | 0.3%以下 | 3000円〜 | ガラス | 光学||
XCーPRO![]() ![]() | 0.3% | 1800円〜 | 板 ガラス | ||
SMC-PRO![]() ![]() | 0.5% | 1000円〜 | 板 ガラス | ||
MC レンズガード ![]() ![]() | 1.5% | 800円〜 | 板 ガラス |
MARUMI(マルミ)
MARUMIとは?
MARUMI(マルミ光機)は、1952年に設立された日本のメーカーで、特にレンズフィルターを得意とする有名メーカーです。
レンズフィルターの機能、品質ともに非常に高く、ラインナップも豊富です。他社よりやや価格設定は高めな印象ですが、その分満足度も高いです。
MARUMIの保護フィルターラインナップ
そんなMARUMIの保護フィルターのラインナップをまとめました。
こちらも表の上ほど高機能品で価格も高くなっています。
\MARUMIの保護フィルター一覧!/
MARUMI | 表面 反射率 | 撥水・防汚 コート | 薄枠 | 価格 目安 | 帯電防止 コート |
---|---|---|---|---|---|
EXUS プロテクター SOLID ![]() ![]() | 0.2%以下 | 5500円〜 | |||
EXUS レンズプロテクト マークⅡ ![]() ![]() | 0.2% | 4700円〜 | |||
EXUS レンズプロテクト ![]() ![]() | 0.3%以下 | 3200円〜 | |||
DHG スーパーシリーズ ![]() ![]() | 非開示 | 2700円〜 | |||
DHGシリーズ![]() ![]() | 非開示 | 1200円〜 |
以上、有名な3つのメーカーの製品ラインナップを紹介してきました。
続いては、この豊富なラインナップの中からどうやって自分にあったレンズ保護フィルターを選んだらいいかを紹介していきます^^
おすすめのレンズ保護フィルターと選び方



各メーカーの製品ラインナップは把握できたけど、種類が多すぎて選べないよ。。
どれを選んだらいいの?
そんな人のために、おすすめのレンズ保護フィルターとその選び方を紹介していきます!
ぜひ自分にあった製品を選ぶ参考にしてください^^
とにかく安くレンズを守りたい人
とにかく安くレンズを守りたいという人は、一番価格の安い『KenkoのMCプロテクター』か『HAKUBAのMCレンズガード』がおすすめ!
どちらも機能面では大きく変わらないので、自分が欲しいフィルター径で価格の安いものを選びましょう!







とにかく安くレンズを守りたい人におすすめ!
僕もあんまり気にしないタイプなので、実際購入することは多いです。笑
もしフレアやゴーストが気になるシーンでは保護フィルターを外すのもありだよ!
機能と価格を両立したい人
機能も価格も両立できるコスパのいい保護フィルターは『KenkoのPRO1DプロテクターNEO』です。
欲しいレンズ径の価格にもよりますが、僕はなるべくこれを買うようにしています。


薄枠設計で撥水・防汚コーティング加工、反射率もぼちぼちなので、コスパ良好な保護フィルターと言えますね。
これを買っておけば、間違いないでしょう!
とにかく写りを重視したい人
とにかく写りと機能性を求める人は、各社から出している最上位モデルを選びましょう!
一番コスパがいいのは、『HAKUBAのULTIMA WRシリーズ』です。
反射率も表面加工も薄さも申し分ありません!


いろんな機材を使いたい人はレンタルがおすすめ!


カメラ機材は購入するのではなく、レンタルするという選択肢があります!
カメラ機材のレンタルサービス『GOOPASS(グーパス)
例えば…



・購入する前にじっくり試したい!
・カメラやレンズを自由に入れ替えて表現の幅を広げたい!
・常に最新の機材に入れ替えて使いたい!
…こんな人におすすめなサービスです!
- 1.好みに合わせて機材を入れ替え放題
-
使ってみたかった、試してみたかった、などいつもと違う形で新しい撮影体験を味わえます
- 2.機材は2500点以上!ラインナップが多い
-
多数のカメラやレンズの取り揃えがあり、自分の好みに合わせて入れ替え可能!
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-
購入すると使える機材は1種類。一方で、レンタルなら多種の機材が使えて表現の幅が広がります
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最後に
この記事では、おすすめのレンズ保護フィルターと自分にあったレンズ保護フィルターの選び方を紹介してきました。
まとめは以下の通りです。
\おすすめのレンズ保護フィルター!/
守りたい人
両立したい人
重視したい人



レンズ保護フィルターは、価格も機能もピンきりなので、自分にあった製品を選んで写真ライフを楽しみましょう^^
よりレンズを大切に使いたい人は、日々の保管方法にも気をつかいましょう!
レンズは防湿庫にしまっておけばカビのリスクもなくなります!
こちらの記事で防湿庫についてまとめているので、読んでみてくださいね^^





