この記事では、自分にピッタリのNDフィルターの選び方とおすすめのNDフィルターについて紹介しています。

そもそもNDフィルターってなに?
種類が多すぎて選びきれないんだけど。。
自分にピッタリのNDフィルターはどれ?
こんな疑問を解決できる記事になっています。
NDフィルターを選ぶポイントをしっかり押さえて、自分にピッタリのNDフィルターを選んで楽しく写真を撮りましょう^^
- 撮影用途とND域
- ND域固定式?可変式?
- 丸型?角型?
- メーカー
- 表面コーティング
- フィルター厚み
- レンズキャップ/フードの取付け
\おすすめの可変式NDフィルター/


NDフィルターについて


まずは、NDフィルターの基本知識について紹介していきます。
NDフィルターとは?
NDは、Neutral Density(ニュートラル・デンシティー)の略で、直訳すると「中立な濃度」という意味です。
写真の発色や画質に影響を与えずに、光量を減らしてくれるのが、NDフィルターの大きな効果になります。
使い方は、レンズの先端に取付けて、入ってくる光の量を減らしてあげます。





写真って明るいほうがノイズも少なくきれいな写真が撮れるんじゃないの?
なんであえて減光して暗くしなくちゃいけないの?
…そんな疑問を持つ人がいるはず。
次に、NDフィルターを使った効果について紹介します。
NDフィルターを使った効果
NDフィルターをよく使う場面として、滝や渓流の撮影など、『スローシャッター撮影』があります。
下の画像のように、シャッタースピードを1/1250秒→1.6秒と遅くしていくことで、水の流れがなめらかになっているのがわかります。
\スローシャッター撮影の例/


一方で、シャッタースピードを遅くすると、その分の長いあいだ光を取り込み続けることになるため、写真が明るくなりすぎてしまいます。これは、下の写真のように、ISO感度を下げたり、F値を大きくしてあげたり、カメラの設定をいかに暗くしたところで、どうにも解決しません。
\NDフィルターを使用しない作例/


そこで登場するのがNDフィルターになります!
NDフィルターを使うことで、取り込む光の量を減らすことができるので、スローシャッターをしても適切な明るさの写真を撮ることができるんですね^^
下に、減光量がことなるNDフィルターを取付けて撮影した例を紹介します。
※ND○○の〇〇が大きくなるほど減光量が大きくなります。
\NDフィルターの効果!/


このように、適切なNDフィルターを取り付けることで、滝の流れをなめらかにしつつ、適正な明るさの写真を撮影することができました。
NDフィルターを使った作例紹介
NDフィルターを使った作例を紹介します。













NDフィルターがあると撮影の幅が広がって楽しいよ^^
NDフィルターの選び方
NDフィルターの効果を紹介したところで、自分にピッタリのNDフィルターを選ぶ方法を紹介していきます。
下記がNDフィルターを選ぶ上で重要なポイント7つになります!
- 撮影用途とND域
- ND域固定式?可変式?
- 丸型?角型?
- メーカー
- 表面コーティング
- フィルター厚み
- レンズキャップ/フードの取付け
それでは、詳しく紹介してきます。
撮影用途とND域
NDフィルターを選ぶ上で一番重要なのが、『NDフィルターを使ってどんな写真を撮りたいか?』です。
ND域のめやす
ND域は、文字通り『どれくらい減光できるか?』を示した値のことで、ND○○の〇〇の部分です。
〇〇の値が大きいほどたくさん減光でき、シャッタースピードを長くすることができます。
下に撮影用途別のND域のめやすを紹介します。あくまで『めやす』なのでご参考にどうぞ^^
\撮影用途別ND域のめやす/
可変 ND域 | シーン | シャッター スピード |
---|---|---|
ND16〜 128 | ・滝や渓流を滑らかにする ・夜に光の軌跡を写す | 1/30秒~ 数秒 |
ND500 以上 | ・日中の雲を流す ・日中の水面をつるつるにする | 60秒以上 |
\用途別ND域のめやす/
可変ND域 | シーン | シャッタースピード |
---|---|---|
ND16〜128 | ・滝や渓流を滑らかにする ・夜に光の軌跡を写す | 1/30秒~数秒 |
ND500以上 | ・日中の雲を流す ・日中の水面をつるつるにする | 60秒以上 |
- はじめてのスローシャッターに挑戦したい→最大ND域:400
- 日中のどんなシーンにも対応したい→最大ND域:500以上
また、NDフィルターを使ったときのシャッタースピードや絞り段数が簡単にわかる『シャッタースピード早見表』なるものがあるので、下に紹介しておきます。
\シャッタースピード早見表/





まずはND100〜400くらいのNDフィルターを買っておくと、いろんな写真が撮れるのでおすすめ!
次で紹介する可変式を買ってみるのもありだよ^^
ND域固定式?可変式?
NDフィルターの種類として、大きくND域固定式のものと可変式のものがあります。
名前の通り、ND域固定式はND100とかND400とか、ND決まっていて変更できないもののことをいいます。
一方で、ND域可変式は、いくつかのND域を自由に変更できるもののことをいいます。
それぞれのメリットとデメリットを以下に紹介します。
\固定式/可変式のメリット・デメリット/
ND域可変式にもいろいろな種類があって、枠を回して減光が変わるものや、複数枚を重ねて減光量を変えるものがあります。



個人的には枠を回すタイプの可変式がおすすめ!
いろんな場面に対応できてかなり便利だよ^^
レビュー記事も書いていますよー!




メーカー
NDフィルターを販売しているメーカーはたくさんあり、迷ってしまうところ。
有名なフィルターメーカーの特徴をざっと紹介していきます!
\有名フィルターメーカーまとめ/
メーカー | 特徴 |
---|---|
Kenko (ケンコー・ トキナー) 日本 | ・1957年創業の老舗 ・フィルターや三脚など、安定した品質のカメラ用品を扱う ・品質は高く、高価な傾向 |
MARUMI (マルミ 光機) 日本 | ・1952年創業のフィルター専門会社 ・品質は高く、高価な傾向 |
K&F Concept 中国 | ・2011年創業 ・三脚、レンズフィルターなど、多様なカメラ用品を扱う ・品質にややムラはあるが、安価 ・製品の質は年々上がっている印象 |
NiSi 中国 | ・2005年創業 ・ヨドバシカメラ、ビックカメラで実物販売あり ・特に角型フィルターの評判は高く、プロも愛用する |
Urth (アース) オーストラリア | ・2014年創業 ・おしゃれなパッケージで自然保護に注力 ・品質にややムラありとのくちこみあり |
\フィルターメーカーまとめ/
メーカー | 特徴 |
---|---|
Kenko (ケンコー・トキナー) 日本 | ・1957年創業の老舗 ・フィルターや三脚など、安定した品質のカメラ用品を扱う ・品質は高く、高価な傾向 |
MARUMI (マルミ光機) 日本 | ・1952年創業のフィルター専門会社 ・品質は高く、高価な傾向 |
K&F Concept 中国 | ・2011年創業 ・三脚、レンズフィルターなど、多様なカメラ用品を扱う ・品質にややムラはあるが、安価 ・製品の質は年々上がっている印象 |
NiSi 中国 | ・2005年創業 ・ヨドバシカメラ、ビックカメラで実物販売あり ・特に角型フィルターの評判は高く、プロも愛用する |
Urth (アース) オーストラリア | ・2014年創業 ・おしゃれなパッケージで自然保護に注力 ・品質にややムラありとのくちこみあり |
- 予算が十分ある→Kenko, MARUMI
- とにかく安く買いたい→K&F Concept, Urth
- こだわりがある→NiSi
表面コーティング
撥水や防汚に強いコーティングや、光学性能を上げるようなコーティングを何層も施している製品もあり、高額なものほどいろいろなコーティングがされています。
製品ページでコーティングをアピールしているものは、コーティングに力を入れている証拠です。



予算があるなら機能的なコーティングがされている方が幸せになれますが、まずはあまりこだわりすぎなくてもいいかなというのが僕の考えです。
フィルター厚み
NDフィルターの厚みがあると、写真の周りにフィルターの縁が黒く写りこんでしまうことがあります(ケラレ)。
※写真四隅のケラレの例↓


厚いフィルターを買ってしまっても、広角で撮影しないようにしたり、周囲をトリミングをすると割り切れば使えます。
なるべく『薄型』を売り文句にしているフィルターを買いましょう!
レンズキャップ/フードの取付け
NDフィルターあるあるですが、NDフィルターを取り付けるとレンズキャップやレンズフードが取り付けられないことがあります。
原因は、NDフィルターを付けることでレンズ径が変化してしまうこと。
可変式のNDフィルターを使う場合は、特に注意が必要です。


NDフィルターをつけたままレンズキャップやレンズフードが取り付けられるのは大きなメリットなので、製品ページで必ずアピールされています。
レンズキャップやフードがないと、取り扱いがやや面倒になるのですが、僕は我慢できないレベルではないです。



レンズキャップとフードを使いたい!!という人は、重要なポイントとして覚えておきましょう!
おすすめのNDフィルター!
選ぶポイントを紹介したところで、おすすめのNDフィルターを紹介していきます。
自分にピッタリのNDフィルターを選ぶ参考にどうぞ!
僕が使っているのはこれ!
ちなみに、僕自身はというと、今回みたいにしっかり比較せずに(笑)これの82mm径を買いました。


こちらの記事でレビューしています。
ND2-400までの製品ですが、実際に使えるのはND128くらいまでかなぁといった印象。
普通に滝や渓流は撮影できるので、いまのところ不満はないですよー^^


安く買いたいならこれ!
はじめてのNDフィルターとして、とにかく安く買いたいならK&F Conceptのこちらの商品が良さそうです。一覧表の中で一番安いやつですね。


ND2-400と普段使いには問題ない領域をカバーしているし、評価の数も多いし、評判もそんなに悪くないし。



普通に使えそうなので、最大ND域付近の黒色クロスなど、細かいところには目をつむって安くNDフィルターを楽しみましょう^^
※黒色クロスの例↓


予算があるならこれ!
僕がもし妻に……



好きなNDフィルターどれでも買っていいよ〜^^
…なんて夢のようなことを妻に言われたら、僕ならMARUMIのこれを買います。笑


選んだポイントはこんな感じです。
- 安定のマルミ光機製!
- 最大ND域500でどんなシーンにも対応
- クチコミも良好
- 装着時もレンズフードとレンズキャップが取付可能!



可変式のNDフィルターならこれを選べば間違いないでしょう!
レバータイプも扱いやすそうだけど、レンズフードが付けられないのでこっちがいいかな^^
可変式の他にも、複数枚を取付て減光量を調整するタイプのフィルターもあります。こっちも購入したことがあってレビューしているので参考にどうぞ!


いろいろな可変式NDフィルターについて、以下の記事にまとめているので、ご参考にどうぞ!!


いろんな機材を使いたい人はレンタルがおすすめ!


カメラ機材は購入するのではなく、レンタルするという選択肢があります!
カメラ機材のレンタルサービス『GOOPASS(グーパス)
例えば…



・購入する前にじっくり試したい!
・カメラやレンズを自由に入れ替えて表現の幅を広げたい!
・常に最新の機材に入れ替えて使いたい!
…こんな人におすすめなサービスです!
- 1.好みに合わせて機材を入れ替え放題
-
使ってみたかった、試してみたかった、などいつもと違う形で新しい撮影体験を味わえます
- 2.機材は2500点以上!ラインナップが多い
-
多数のカメラやレンズの取り揃えがあり、自分の好みに合わせて入れ替え可能!
- 3.1種類買うより10種類レンタル
-
購入すると使える機材は1種類。一方で、レンタルなら多種の機材が使えて表現の幅が広がります
月額料金や機材ラインナップなどのサービスの詳細は、GOOPAS公式HPを見てみてください!
\ラインナップやサービス詳細を見てみる/
\GOOPASSのレビュー記事はこちら!/


レンズフィルターの売れ筋ランキングはこちら!
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの売れ筋ランキングをまとめておきます!
ぜひご参考にどうぞ!
最後に
NDフィルターの選び方について、少しでもポイントを理解していただけているとうれしいです。
いろいろなメーカーからいろいろなNDフィルターが販売されているため、選ぶのに迷ってしまいます。
今回紹介した選ぶポイントを参考に、自分にピッタリのNDフィルターを選んでみてください^^



NDフィルターがあることで、撮影できる写真の幅が広がり、さらに写真を撮るのが楽しくなりますよー^^
\おすすめの可変式NDフィルター/

