この記事では、K&F Conceptの可変式NDフィルター「KF-NDX82」のレビューを紹介しています。

・NDフィルターが欲しいけど有名メーカーのは高い!
・K&F Conceptは安いけど、使い勝手はどうなのよ?
・お得に可変式NDフィルターを手に入れたい!
…こんな悩みを解決できる記事になっています!
- 本体、ケース共に作りがしっかりしていて、使用も持ち運びも問題なし!
- レンズフードと干渉するので、フードなしの撮影を推奨
- 減光目盛はついているが、あくまで目安
- 最大減光付近で像が出るが、ND2-128までは自由に減光調整できる
- 画質の劣化は見られないが、赤みのある色合いになる


K&F Concept KF-NDX82のレビュー!
さっそくコスパ良好な可変式NDフィルターをレビューしていきます!
外観




紙製のカバー付きのしっかりとしたプラスチックケースに入っています。緩衝材もばっちり。
普段はこのプラスチックのケースに入れて持ち運ぶことになるので、緩衝材もしっかりで安心感のあるケースといった印象です。
フィルター本体


フィルター本体です。
価格が安いので心配でしたが、金属製でガタつきはなく、適度な重量感が安心感を与えてくれます。
可動部


本製品のような可変式NDフィルターは、固定部と可動部に分かれていて、可動部を回すことで減光具合を変更できる設計です。
肝心の可動部は、回す際に変な抵抗感もなくスムーズに回ってくれます。もちろん気になるガタつきもなし。
レンズへの取り付け部分


レンズへの取り付けはねじ込み式で、しっかり取り付けることができます。
一方で、ネジ部が短い(浅い?)ため、最初のとっかかりがやや難しいですが、慣れれば大丈夫かなといったところ。
ただし、レンズフードとは干渉してしまうために、レンズフード装着前にNDフィルターを取り付けることができません。横から見るとレンズ径が大きくなっているのがわかります。




NDフィルター取り付け後ならレンズフードを付けられなくないけど、取り付けはかなりしんどいです。


実質のレンズ径が大きくなるので、NDフィルター取り付け後は元々のレンズキャップを付けることができないので注意が必要です。
減光具合は?


NDフィルターの側面には、「MIN→MAX」まで10段階の目盛がついています。
今回は、この目盛と減光具合を、カメラの露出は変えずにシャッタースピードの変化を検証してみました。






各目盛に対する明るさとシャッタースピードの変化を並べて見ます。
※カメラの露出はオート設定なので若干の明るさバラつきはご容赦ください。
上記写真の通り、MAX目盛付近は黒色のクロス像が発生してしまい最大減光付近は使えませんでした。。
本製品は、ND2-400までの減光が可能とのことですが、実用的なのはだいたいND128くらいまでかなといった感じです。
検証結果をまとめるとこんな感じになります!
- フィルターについている目盛は目安で、1段ずつ減光できるわけではない
- MIN目盛に近いほど減光具合は小さく、MAXに近づくといっきに減光される
- MAX目盛付近では、盛大にクロスの像が出て撮影できない
- 実質使えるのはND128くらいまで。減光はしっかりできる!



目盛はあてにせず、カメラの設定をみながら望みの減光具合に調整すればとても便利に使えるよ!
僕の使用環境下ではND128以降はほぼ使わないしね^^
画質の低下は?
続いては、解像度です。
カメラを三脚で固定して、フィルターありなしで中央にフォーカスして撮影した写真の中央部分を拡大してみました。




どうでしょう?
これだけ拡大しても、特に解像度の劣化は見られませんね。
続いては、色のムラや周辺減光などについて、フィルター有無の写真を比較してみます。




どうでしょう?
こうやって比べてみると、フィルターを付けると若干赤みがかった色になっています。


この辺りは、現像時に色味調整をすれば問題ないですね。
また、色のムラや周辺減光は特に見られませんでした。
- 解像度など画質の劣化は見られない
- 色ムラや周辺減光も見られない
- フィルター装着で若干赤みがかった色になるが、現像前提なら問題なし
他のNDフィルターはどんな種類があるの?
私が購入したのは可変式で減光具合を自由に調節できるタイプですが、NDフィルターは他にもいくつかの選択肢があるので、『こんなのも選択肢に入るよ!』というのを紹介しておきます。


一般的な減光量固定タイプ
最も一般的なタイプであり、決まった減光量の一枚のフィルターをレンズに取り付けて使用します。
もし減光具合を調整したい場合は、カメラの設定でなんとかするか、別の減光率のフィルターを準備する必要があります。
- 比較的安価に入手可能
- 光学性能に優れるものが多い
- 減光具合を調節できない





滝や渓流を取りたいなら、まずはND32くらいを買ってみるのがおすすめ^^
例えば、下の写真は『ND32相当』のNDフィルターを使って撮ったよ!




固定フィルターセットタイプ
上記の減光量固定フィルターが何枚かセットになっているタイプです。
同時に取り付ける枚数を変更することで減光具合を調整することができます。
- 比較的安価に入手可能
- 減光具合を多段階で変更できる
- 周囲の減光やケラレ、画質の低下がある
以前使っていたレンズにはこのセットタイプを使っていました。全部つけると周囲がケラレましたが、注意して使えば、コスパよく使えます。


こちらの記事でレビューも書いています。


可変式フィルタータイプ
可変式フィルタータイプは、本記事で紹介した「自由に減光具合を調整できる」便利なNDフィルターのことでしたね!
特徴は以下のようになります。
- 減光具合を自由に調節することができる
- 比較的高価なものが多い
- モノによっては画質の低下がある
有名メーカーのものを買おうと思うと、2万円は超えてきます。。





便利な特徴に応じて価格も上がるので、自分の用途とお財布事情と相談して購入を検討しよう!
まとめ:ND2~128まで便利に使えてコスパ良好!
以上、コスパ良好な可変式NDフィルターである『K&C ConceptのKF-NDX82』をレビューしてきました!
まとめるとこんな感じでしたね。
- 本体、ケース共に作りがしっかりしていて、使用も持ち運びも問題なし!
- レンズフードと干渉するので、フードなしの撮影を推奨
- 減光目盛はついているが、あくまで目安
- 最大減光付近で像が出るが、ND2-128までは自由に減光調整できる
- 画質の劣化は見られないが、赤みのある色合いになる
この値段で有名メーカーの可変式NDフィルターは購入できません。
レンズフードの取り付けや、最大減光付近でのケラレ、若干の画質低下を気にしないガチのカメラマンでもない限り、いい買い物になるでしょう!

