この記事では、カメラレンズ用PLフィルターの選び方のポイントと、各メーカーの製品を一覧にして比較してまとめています!

・PLフィルターってなに?
・PLフィルターを選ぶポイントは?
・おすすめのPLフィルターは?
・各メーカーのPLフィルターを比較したい!
…このような悩みを解決できる記事になっています。
PLフィルターの選び方のポイントを押さえて、自分にあったPLフィルターを選んで写真ライフを充実させましょう!
\おすすめのハイグレード品/


\おすすめのミドルグレード品/


\おすすめの安価グレード品/


PLフィルターとは?
PLフィルターとは、Polarized Light(偏光)フィルターの略で、偏光膜を利用したレンズフィルターのことを言います。
難しいことは置いておいて、PLフィルターには以下のような効果があります。
効果1:色彩コントラスト効果


PLフィルターを使用することで、色が鮮やかになったり、コントラストがはっきりしてパリッとした写真にすることができます。
PLフィルターは、空気中の水蒸気やゴミ、ホコリによる光の乱反射を抑える効果があります。
この効果によって、写真が霞んでしまうことを防ぎ、より被写体本来の色に近い写真を撮影することができるわけです。
効果2:反射除去効果


PLフィルターを使用することで、水面やガラス、光沢のある表面など光が反射してしまいやすい被写体に対して、反射光を調整してくれる役割があります。
これによって、水面やガラスに写ってしまった像を消してくれたり、光沢のある表面からの反射する光を抑えて被写体本来の色を写真に写すことができるようになります。
効果3:表面保護効果


レンズフィルターは、レンズの表面に装着するため、レンズ表面を汚れやホコリ、傷から守ってくれる効果があります。
PLフィルターもレンズ表面に装着することから、同じようにレンズの表面を保護してくれる役割があります。
一方で、PLフィルターよりもレンズ保護フィルターのほうが、レンズ表面の保護には向いています。
レンズの保護を主な目的にする場合は、レンズ保護フィルターを別途購入するのがいいでしょう!
レンズ保護フィルターの選び方とおすすめのレンズ保護フィルターはこちらの記事で紹介しているので、参考にしてください!
PLフィルターを選ぶポイント
ここでは、自分にあったPLフィルターを選ぶポイントについて紹介しています。
①反射率、②撥水・撥油処理、③高透過偏光膜、の3つのポイントについて紹介しているので、ポイントを押さえて満足のいくPLフィルター選びをしましょう!
ポイント1:反射率


レンズ表面に装着するフィルター全般に共通しますが、フィルター表面では光の反射が発生してしまい、レンズを通過してカメラに入ってくる光は少なからず現象してしまいます。
このレンズ表面で反射してしまう割合のことを「反射率」といいます。
レンズフィルターでは、この反射率が重要で、反射率が小さいフィルターほど、カメラに入ってくる光が多くなるので、ノイズの減少などの画質の向上が期待できます。
レンズフィルターを選ぶ際は、反射率が小さいものを選ぶといいでしょう。
目安としては、反射率1%以下のものを選ぶといいです。
一方で、反射率を小さくするために、フィルター表面には様々な技術を盛り込んだコーティングが施されるため、その分値段が高くなってしまいます。



予算と相談しつつ、反射率の低いフィルターを選ぼう!
ポイント2:撥水・撥油処理
レンズ表面は、水ではねてしまったり汚れがついてしまうなどのリスクがあるため、フィルター表面に撥水・撥油処理がされているものを選ぶと、お手入れが格段に楽になります。
一方で、撥水・撥油性には表面のコーティングが重要になり、その分価格も高くなる傾向にあります。
予算に合わせて、撥水・撥油処理の施されたフィルターを購入するといいでしょう!



レンズ表面の汚れには「レンズペン」がおすすめです!
手軽にレンズ表面を掃除することができるので、一本は持っておくといいでしょう!
ポイント3:高透過偏光膜


PLフィルターは、レンズに入ってくる一部の光を遮断して整えることで、色彩コントラスト効果や水面の反射除去効果が得られることから、カメラに入ってくる光が必然的に少なくなってしまいます。
高級なPLフィルターの中には、「高透過偏光膜」を採用しているものがあり、これによりレンズが通過する光を最大限に大きくすることができ、ノイズ低減などの画質向上が期待できます。



高透過偏光膜が採用されているのは、高級なPLフィルターがほとんどなので、予算に合わせて選びましょう!
各メーカーのPLフィルターまとめ
ここからは、各メーカーのPLフィルターを一覧にしてまとめています。
各メーカーからは、品質や効果の違う様々なグレードの商品がラインナップされているので、予算に合わせて自分にあったPLフィルターを選びましょう!
Kenko
まずは、フィルターメイカーの最大手であるKenko(ケンコー・トキナー)の製品一覧です。
メーカーの中でも一番多くのPLフィルターのラインナップを取り揃えています。
\KenkoのCPLフィルター一覧!/
製品 外観 | 参考 価格 | 反射率 | 撥水 撥油 | 高透過 偏光膜 |
---|---|---|---|---|
![]() ![]() ZX C-PL | 13400 円 | 以下 | 0.3%||
![]() ![]() Zeta Quint C-PL | 15000 円 | 0.6% 以下 | ||
![]() ![]() Zetaワイド バンドC-PL | 9600 円 | 0.6% 以下 | ||
![]() ![]() PRO1D C-PL NEO | 8000 円 | 1% 以下 | ||
![]() ![]() PRO1Dワイド バンド C-PL(W) | 6100 円 | 1% 以下 | ||
![]() ![]() C-PL(W) | 円 | 3600非公開 |
HAKUBA
こちらも有名なカメラ機材メーカーであるHAKUBAの製品一覧です。
レンズフィルターは数多く扱っていますが、PLフィルターのラインナップは2個と少なく選びやすいです、
\HAKUBAのCPLフィルター一覧!/
製品 外観 | 参考 価格 | 反射率 | 撥水 撥油 | 特性 ガラス |
---|---|---|---|---|
![]() ![]() XC-PRO C-PL | 4800 円 | 0.6% | ||
![]() ![]() Sワイド C-PL | 4300 円 | 4% |
MARUMI
こちらもカメラレンズのフィルターメーカーであるMARUMIです。
MARUMIのレンズフィルターは品質・性能ともに高いのが特徴です。
\MARUMIのCPLフィルター一覧!/
製品 外観 | 参考 価格 | 反射率 | 撥水 撥油 | 高透過 偏光膜 |
---|---|---|---|---|
![]() ![]() EXUS C-PL | 9100円 | 以下 | 0.6%||
![]() ![]() DHG Super C-PL.D | 7300円 | 非公開 | ||
![]() ![]() DHG C-PL.D | 5100円 | 非公開 |
KANI
あまり聞き慣れないメーカーかもしれませんが、知っている人は知っているメーカー『KANI』です。
KANI公式HPを見てもらえばわかりますが、ただならぬこだわりを感じられます。
この記事では紹介していないですが、角型フィルターも多く取り扱っています。
\KANIのCPLフィルター一覧!/
製品 外観 | 参考 価格 | 反射率 | 枠厚 | スムーズ 回転仕様 | 撥水 撥油 | 高透過 偏光膜 |
---|---|---|---|---|---|---|
![]() ![]() Premium CPL (ultra slim) | 7500円 | 0.3% 以下 | 6mm | |||
![]() ![]() Premium CPL (Smooth Rotation) | 5000円 ※49mm | 0.3% 以下 | 7.3mm | |||
![]() ![]() Premium CPL (Standard model) | 7900円 ※82mm | 0.3% 以下 | 6.5mm |
Urth
オーストラリアのナチュラルなデザインが印象的なメーカーであるUrthです。
おしゃれな製品が多く、シンプルで自然を大切にした製品が特徴です。
もちろんフィルターの品質も申し分ありませんよ。
\UrthのCPLフィルター一覧!/
製品 外観 | 参考 価格 | 反射率 | ナノ コーティング | 材質 |
---|---|---|---|---|
![]() ![]() 偏光(CPL) フィルター (プラス+) | 5700円 | 0.1% | 20層 | SCHOTT ガラス | ドイツ製
![]() ![]() 偏光(CPL) フィルター | 4400円 | 0.1% | 8層 | 日本製 AGCガラス |
K&F Concept
カメラ用機材全般を手掛ける中国メーカーであるK&F Conceptです。
僕自身もNDフィルターなどでお世話になっていますが、年々品質は上がってきている印象ですが、まだムラがあるが事実です。
その分、ものによっては性能が高い製品を安価に購入できるので、出費を押さえたいなら検討の余地があるでしょう!製品ごとの口コミを参考にしましょう!
\K&F ConceptのCPLフィルター一覧!/
製品 外観 | 参考 価格 | 反射率 | 撥水 撥油 |
---|---|---|---|
![]() ![]() NANO-X CPLフィルター | 3800円 | 0.4% | |
![]() ![]() CPLフィルター | 1700円 | 6% |
Amazon Basic
最後に紹介するのはAmazonの独自ブランドであるAmazon Basicです。
決して性能も品質も高いとは言えませんが、とにかく価格が安いので、「性能や品質は気にしないけど、とにかく安くPLフィルターを使いたい!!」という人にはいいと思います。
製品 外観 | 参考 価格 | 反射率 | 撥水 撥油 |
---|---|---|---|
![]() ![]() 円偏光 フィルター | 1500円 | 非公開 |
AmazonのCPLフィルターは実際に購入してレビューしているので参考にどうぞ!
多少の画質の劣化はありましたが、価格の割にはしっかりしていて十分実用レベルでいい買い物ができますよ^^


各メーカーの比較とおすすめのPLフィルター
各メーカーのラインナップをざーっと紹介してきましたが、



種類がありすぎて選びきれないよ。。
結局どれを買えばいいの?
という悩みを持つ人がほとんどだと思うので、ここでは同じような性能を持つ各メーカーのPLフィルターをまとめて比較し、おすすめを紹介していきます。
具体的には、性能を大きく左右する反射率を下記3つのグレードに分けて比較しました。
自分が求めるグレードの製品について比較して、ぴったりのPLフィルターを選んでみてください!
- 反射率0.6%以下のハイグレード品
- 反射率1%のミドルグレード品
- 反射率1%以上の安価グレード品
反射率0.6%以下のハイグレード品
予算は気にしないからとにかく写りを重視したい!!という人は、こちらのグレードから選びましょう!
必ず満足の行く買い物ができるでしょう!
製品 外観 | メーカー | 参考 価格 | 反射率 | 撥水 撥油 | 高透過 偏光膜 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|
![]() ![]() ZX C-PL | Kenko | 13400円 | 以下 | 0.3%ー | ||
![]() ![]() Zeta Quint C-PL | Kenko | 15000円 | 0.6% 以下 | ー | ||
![]() ![]() Zeta ワイドバンド C-PL | Kenko | 9600円 | 0.6% 以下 | ー | ||
![]() ![]() XC-PRO サーキュラーPL | HAKUBA | 4800円 | 0.6% | ドイツ SCHOTT製 ガラス | ||
![]() ![]() EXUS C-PL | MARUMI | 9100円 | 0.6% 以下 | ー | ||
![]() ![]() Premium CPL (ultra slim) | KANI | 7500円 | 以下 | 0.3%枠厚6mm | ||
![]() ![]() Premium CPL (Smooth Rotation) | KANI | 5000円 ※49mm | 以下 | 0.3%スムーズ 回転仕様 枠厚7.3mm | ||
![]() ![]() Premium CPL (Standard model) | KANI | 7900円 ※82mm | 以下 | 0.3%枠厚6.5mm | ||
![]() ![]() 偏光(CPL) レンズフィルター (プラス+) | Urth | 5700円 | 0.1% | 非公開 | 20層ナノ コーティング ドイツ製 SCHOTT ガラス | |
![]() ![]() 偏光(CPL) レンズフィルター | Urth | 4400円 | 0.1% | 非公開 | 8層ナノ コーティング 日本製 AGCガラス | |
![]() ![]() NANO-X CPLフィルター | K&F Concept | 3800円 | 0.4% | ー |
僕のおすすめはKANIのフィルターです。
どれも反射率は0.3%以下と高水準で、高透過偏光膜採用、撥水・撥油処理ももれなくついているのに、同じグレードの中では安価でコスパはかなり高いです。
ただし、フィルター径のラインナップが他と比べると少ないので、自分のレンズに合った径のラインナップがある製品を購入するといいでしょう!
\おすすめのハイグレードCPLフィルター!/


高透過偏光膜がついてなくてもいいなら、Urthのこちらのフィルターが一番コスパはいいです。
反射率0.1%と最高水準で、撥水撥油コーティングもついています。
\おすすめのハイグレードCPLフィルター!/





ちなみに、僕はこのUrthのPLフィルターを買いました!
こちらの記事でレビューしているので参考にどうぞ!


反射率1%のミドルグレード品
続いては、性能と価格のバランスが取れている反射率1%のミドルグレード品です。
このグレードの製品を買っておけば間違いなく幸せになれます。
製品 外観 | メーカー | 参考 価格 | 反射率 | 撥水 撥油 |
---|---|---|---|---|
![]() ![]() PRO1D C-PL NEO | Kenko | 8000円 | 1% 以下 | |
![]() ![]() PRO1D ワイドバンド C-PL(W) | Kenko | 6100円 | 1% 以下 | |
![]() ![]() DHG Super C-PL.D | MARUMI | 7300円 | 非公開 |
おすすめは、撥水撥油コーティングがしっかり施してある「KenkoのPRO1D C-PL NEO」ですが、このミドルグレードの製品を買うなら、ハイグレード品で紹介したUrthのPLフィルターを買ったほうが幸せになれます。
価格差も小さいのに、最高性能の反射率のフィルターが手に入りますよー。
\おすすめのミドルグレードCPLフィルター!/


反射率1%以上の安価グレード品
最後に、とにかく安くPLフィルターを手に入れたい人にぴったりの安価グレード品です。
製品 外観 | メーカー | 参考 価格 | 反射率 | 撥水 撥油 |
---|---|---|---|---|
![]() ![]() C-PL(W) | Kenko | 3600円 | 非公開 | |
![]() ![]() Sワイド サーキュラーPL | HAKUBA | 4300円 | 4% | |
![]() ![]() DHG C-PL.D | MARUMI | 5100円 | 非公開 | |
![]() ![]() CPLフィルター | K&F Concept | 1700円 | 6% | |
![]() ![]() 円偏光 フィルター | Amazon | 1500円 | 非公開 |
安価グレード品を買うなら、割り切って一番安いAmazon BasicのPLフィルターを購入しましょう!
まずはPLフィルターが自分に必要かどうかを使ってみて判断するのもいいでしょう!
\おすすめのコスパ良好CPLフィルター!/


僕も実際に購入して下記の記事でレビューしています。
細かいところと気にしなければ普通に使えるので、まずはここからはじめるといいでしょう!


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最後に
今回の記事では、PLフィルターについて、選び方のポイントと各メーカーの製品ラインナップ、おすすめのPLフィルターを紹介してきました。
おすすめのPLフィルターを下記にまとめます。
\おすすめのハイグレード品/


\おすすめのハイ・ミドルグレード品/


\おすすめの安価グレード品/





自分にピッタリのPLフィルターを選んで、ひと味違った写真を撮って楽しみましょう!



