単焦点レンズのメリットとデメリット!キットレンズと単焦点レンズを比較してみた

単焦点レンズのメリットデメリット
悩む人
悩む人

・本格的なカメラを買ったけど、思い描いた写真を撮れない…。
・背景を大きくぼかした写真が撮りたい!
・カメラに慣れてきたから、単焦点レンズでも買おうかな。

そんなあなたのために、キットレンズと単焦点レンズをゆるく比較してみました。

この記事でわかること
  1. 単焦点レンズのメリット・デメリット
  2. キットレンズと単焦点レンズの背景ボケの違い
  3. はじめてにおすすめの単焦点レンズ

カメラに付属しているキットレンズと単焦点レンズとでどれくらいの違いが出るかわかるので、カメラをはじめたての人、単焦点レンズを買おうか迷っている人はぜひ参考にしてみてくださいね^^

目次

そもそも単焦点レンズとは?

単焦点レンズとは、「ズーム機能の付いていないレンズ」のことを言います!

ズームがなくて不便なのですが、「ズームという便利な機能と引き換えに、画質を追求したレンズ」と考えてもらえれば大丈夫です。背景がボカしやすかったり、解像度がよかったり、とにかく写りのいいレンズなのです。

まーとん
まーとん

一本持っておくと写真を撮るのが圧倒的に楽しくなること間違いなしです^^

レンズの基本についてはざっくりこちらの記事にまとめてあるので、興味のある方はさっと読んでみてくださいね。

比較したレンズ

今回は、キットレンズより単焦点レンズはこんなに画質がいいよ!という比較を行いました。使ったのは、こちらの3本のレンズです。

標準キットレンズ

OLYMPUSのカメラを買うと付いてくる標準ズームレンズです!

25mm 単焦点レンズ

45mm 単焦点レンズ

どちらも今でもサブカメラに付けっ放しの私のお気に入りの単焦点レンズです!

また、使ったカメラは、OLYMPUSのPEN Mini E-PM2という古めの機種です。もう新品で買うことはできないので、こちらの現行機種の下位グレードと思っていただければいいです。

それでは、単焦点レンズの特徴を確認しながら、キットレンズと単焦点レンズを比較していきましょう!

単焦点レンズのメリット

まずは、単焦点レンズのいいところです!

背景をぼかすのが簡単!

単焦点レンズの大きなメリットは、なんと言っても背景を大きくぼかせることです。

背景のボケに大きく影響するのが「F値」で、F値が小さければ小さいほどピントが合っていない部分、つまり、背景を大きくぼかすことができます。

単焦点レンズは、キットレンズに比べてこの「F値」をより小さくできるように設計されているため、背景が大きくぼかしやすくなっています。

まーとん
まーとん

例えば、焦点距離を25mmにしたとき、キットレンズで設定できるF値は最低で4.5。一方で、焦点距離25mmの単焦点レンズのF値は、最低で1.8まで設定できるのです!

この違いにより、単焦点レンズは背景を大きくぼかすことができます。

言葉ではよく分からないと思うので、実際にどれくらい違うのか写真を見てみましょう!

キットレンズと25mmの単焦点レンズをそれぞれカメラに装着し、背景がなるべくたくさんボケるように可能な限りF値を小さくして部屋の小物を撮影してみました!比較できるように、ズームレンズも焦点距離を25mmにしています。結果がこちらです。

キットレンズ25mm単焦点レンズ25mm

ピントを一番手前の瓶に合わせてありますが、単焦点レンズは後ろに置いてある小物が大きくボケているのがわかると思います。

レンズの構造上、キットレンズはF値を4.5までしか下げられませんが、単焦点レンズは1.8まで下げることができます。

続いて、45mmの単焦点レンズを使って同じ撮り比べをしてみます。結果がこちらです。

キットレンズ45mm単焦点レンズ45mm

ピントを合わせた一番手前の瓶はシャープに写っているのに、奥の小物は大きくボケているのが分かると思います。

まーとん
まーとん

カメラに単焦点レンズをつけて、絞り優先(AやAv)モードにしてF1.8に設定して写真を撮っていれば、背景を大きくボカした写真を簡単に撮ることができます!

背景がボケると一気に写真の腕が上達した気になれます^^

POINT

単焦点レンズはF値を小さく設定できるため、背景を大きくボカすことができる

暗いところでもシャッタースピードをかせげる

単焦点レンズを使うもう一つのメリットは、暗いところでもシャッタースピードを稼げること。つまり、手ブレしにくくなります!

難しい話は割愛しますが、一般的にF値が小さいレンズは明るいレンズと言われており、F値が小さいほど一度に多くの光を取り込むことができます。そのため、シャッタースピードが短くても明るい写真が撮れるため、手ブレの抑えた写真が撮れる、というわけなのです。

詳しく勉強したい人は、「F値・シャッタースピード・ISO感度」の関係を調べてみましょう!

ちなみに、先ほど紹介した写真でシャッタースピードにどれくらいの差があるのでしょうか?ISO感度を400に揃えて比較してみます。

単焦点レンズ キットレンズ 比較

単焦点レンズ キットレンズ 比較

今回は比較的明るくて撮影には易しい環境でしたが、「キットレンズが1/100に対して、単焦点レンズが1/800」とこれだけシャッタースピードが違います。

このことからも、暗いところでは単焦点レンズの方がよりシャッタースピードを速くでき、手ブレしにくいことが分かりますね。

まーとん
まーとん

暗い室内で写真を撮ることが多い場合、圧倒的に単焦点レンズが有利です。
室内で動き回る子供を撮るのに重宝しています!

POINT

F値が小さいほど光を多く取り込めるため、単焦点レンズはシャッタースピードを速くしても十分な明るさの写真が撮れる!

安価に入手できるものが多い

あくまで「比較的」がつきますが、安価に入手できるものが多いです。

今回使ったレンズは、どちらも3万円程度で購入することができます。 はじめてレンズを買う人には高く感じるかもしれませんが、レンズにしては安い方です。苦笑

まーとん
まーとん

今この一瞬をとにかく美しく切り取ることができるので、3万円以上の価値があること間違いなしです!子供のいい写真もたくさん残せています^^

単焦点レンズ 比較

単焦点レンズ 比較

単焦点レンズ 比較

POINT

単焦点レンズの価格以上に価値のある一瞬を残すことができる!

単焦点レンズのデメリット

そんな単焦点レンズですが、もちろんいまいちなところもあります。

レンズ側でズームできない

ズームレンズのように、レンズをぐりぐりっと回してズームすることができません。そのため、自分の足で動いて構図を決めなければなりません。これに慣れるまでは結構しんどいです。

まーとん
まーとん

一方で、自分の足で歩くことで被写体との距離感を身に着けることができるのがいいところでもあります。とってもいい勉強になりますよ^^

「ここでカメラを構えるとどんな感じで写真に収まるか」がだんだんわかってきます。

場面によってはレンズの付け替えが必要

ズームの分を足で稼ぐとは言ったものの、やはり足で稼ぐにも限界はあるわけで付け替えが必要な場面もあります。

例えば狭い部屋の中での撮影とか、観客からの撮影とか、乗り物の中での撮影とか。。動けない以上、構図を変えることはできませんね。

まぁ単焦点レンズしかなかったらなかったで、割り切って楽しむのが一番ですよ^^

まーとん
まーとん

いいところの方が間違いなく多いので、単焦点レンズは少なくとも一本持っておくと写真が一気に楽しくなります。

はじめての一本にオススメの単焦点レンズ

はじめての一本におすすめなレンズを紹介します!私がCanonとOLYMPUSユーザーなので限定的ですみません。。が、使ったことがあるおすすめのレンズなので、ぜひご参考にどうぞ^^

Canon編

Canonのカメラを使っている人は、こちらのレンズが有名です。非常に安価でいいレンズです。

ただし、入門的なカメラに取り付けるとやや画角が狭いので、個人的にはこちらがオススメです。

OLYMPUS / Panasonic編

作例も出した私もお世話になっているレンズです。45mmの方がボケるので、こちらを買っておくとさらに写真が楽しくなります^^

こっちの25mmは画角が広いので使いやすいのが特徴です!

まーとん
まーとん

アートな写真を撮りたいなら45mm、スナップをキレイに撮りたいなら25mm、と選ぶと幸せになれますよ!

カメラやレンズは購入前に試し撮りしよう!

カメラやレンズは大きな買い物なので、購入前には試し撮りすることを強くオススメします!

試し撮りするにはこんな方法があります。

購入前にカメラやレンズを試し撮りする方法
  1. レンタルサービスを利用する
  2. 大型家電量販店を利用する
  3. カメラ専門店を利用する
  4. 所有している知人から借りる

こちらの記事に詳細をまとめているので、ぜひ読んでみてくださいね^^

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まとめ

今回は、キットレンズと単焦点レンズをゆるく比較して、単焦点レンズのメリットとデメリットを紹介しました!

カメラを持っているのに単焦点レンズを持っていないという方は、少なくとも一本は持っておくと、写真を撮るのが一気に楽しくなること間違いなしです^^

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