この記事では、UrthのCPL(偏光)レンズフィルター(プラス+)を実際に購入して使ってみた感想を紹介しています!
・UrthのPLフィルターを買おうか迷ってる
・UrthのPLフィルターの使い勝手は?
・おすすめのPLフィルターは?
こんな悩みを解決できる記事になっています!
UrthのPLフィルターを実際に使ってみてよかったところ、いまいちなところを紹介しているので、UrthのPLフィルター購入を迷っている人の参考になりますよ!
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Urthとは?
そもそもUrthというメーカーをご存知でしょうか?
Urthは、オーストラリアを拠点にレンズフィルターなどのカメラ機材を取り扱っている優良メーカーです。
ナチュラルでおしゃれな製品が特徴で、品質も良好です。
森林再生プロジェクトを行っているようで、Urthの製品を購入すると、深刻な森林破壊を受けた地域の植樹のための費用に当てられるそうです。
UrthのCPLフィルターのラインナップについて
UrthのCPLフィルターのラインナップは二種類で、採用されているガラスとコーティングの種類が異なります。
それぞれの特徴は以下の通りになっています。どちらも口コミも多く評判はかなりいいようですね。
製品 外観 | メーカー | 参考 価格 | 反射率 | 撥水 撥油 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
偏光(CPL) レンズフィルター (プラス+) | Urth | 5700円 | 0.1% | 非公開 | 20層ナノコーティング ドイツ製SCHOTTガラス |
偏光(CPL) レンズフィルター | Urth | 4400円 | 0.1% | 非公開 | 8層ナノコーティング 日本製AGCガラス |
製品 外観 | メーカー | 参考 価格 | 反射率 | 撥水 撥油 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
偏光(CPL) レンズフィルター (プラス+) | Urth | 5700円 | 0.1% | 非公開 | 20層ナノコーティング ドイツ製SCHOTTガラス |
偏光(CPL) レンズフィルター | Urth | 4400円 | 0.1% | 非公開 | 8層ナノコーティング 日本製AGCガラス |
今回は、上位モデルである「偏光(CPL)レンズフィルター(プラス+)」を購入したので、開封の様子から使用感、性能をレビューしていきます!
その他のPLフィルターが気になる人は、こちらの記事で各メーカーのPLフィルターをまとめて一覧にしているので参考にどうぞ!
Urth 偏光(CPL)レンズフィルター(プラス+)の開封の様子
それでは、Urth 偏光(CPL)レンズフィルター(プラス+)をレビューしていきます。
梱包の様子
まずは、梱包の様子です。
製品は、こんな感じのおしゃれな紙製の箱の中に入っています。
KenkoやHAKUBAのレンズフィルターと比較すると、かなりシンプルでおしゃれな外観となっています。
プラスチック製のパッケージが多い中、再生紙が使われているUrthの紙製の箱は、自然を大切にする企業方針がよく出ています。
製品の様子
箱の裏側の切り取り線から開封できるようになっています。
入っているのは、おしゃれな缶の入れ物に入ったCPLフィルターと、レンズクリーニング用のクロス、の2つのみ。非常にシンプルです。
ちなみに、切り取り線を開けると、「YOU JUST PLANTED 5 TREES」の文字が。
このCPLフィルターをを購入することで、5本の木が植えられるようです。
CPLフィルター本体は、円形で黒色の金属製の入れ物に入っています。かなりおしゃれでテンションがあがります。
ネジ式の金属蓋を開けると、ふかふか素材の中にCPLフィルターが入っています。
入れ物の缶は、軽い金属製なので持ち運びは良好です。軽いですが、簡単に歪んでしまうような材質ではないのでご安心を。
何度も書いてますが、とってもおしゃれなので、持ってるだけでテンション上がって気持ちいいですよ^^
フィルター側面は、よくある目盛りなんかの印字もなく、CPLという文字が一箇所にあるだけ。
こちらもまたとってもシンプルです。このCPLの文字を頼りに、偏光具合を調整できますね。
実際に使ってみた感想
レンズに装着した様子
今回購入したのは、82mm径のフィルターです。
僕がメインで使っているレンズSigma 24-70mm F2.8 DG DN Artにつけてみます。
実際にレンズを付けてみるとこんな感じ。
↓UrthのCPLフィルター装着
一般的なレンズ保護フィルターと比較すると、かなり黒く見えるのがわかると思います。
↓通常のレンズ保護フィルター装着
UrthのCPLフィルターはなかなかいいお値段なだけあって、薄枠設計なのが特徴です。
比較用に購入した格安のAmazonベーシックのCPLフィルターと並べると、厚みの違いがわかりますね。
↓左:Amazonベーシック 右:Urth
偏光効果について
UrthのCPLフィルターを装着して、タブレット表面で反射する光の変化を見てみました。
どれも現像なしの撮って出しで、PLフィルターのリングをくるくる回していろいろな偏光具合で撮影しています。
フィルターなし | フィルターあり① |
フィルターあり② | フィルターあり③ |
フィルターあり④ | フィルターあり⑤ |
リングをくるくる回すことで、画面上の反射がなくなったり、各エッジ部分の反射がなくなったり、いろいろな偏光具合で撮影できているのがわかると思います。
このように、リングの回し具合によって、自分の思い通りの偏光を作り出すことができ、かなり撮影の幅を広げることができますよ^^
僕は最近ブログで紹介するために物撮りが多いけど、
このPLフィルターのおかげで写真の質が上がりそう^^
画質への影響について
続いては、画質への影響について見ていきます。
減光
前述の偏光効果を紹介した写真でもわかるように、CPLフィルターを装着することでしっかり減光(写真全体が暗くなる)が見られます。
↓左:フィルターなし、右:あり
フィルターなしのISO200とフィルターありのISO400がほぼ同じ明るさだったことから、減光は約1段分といったところ。
CPLフィルターを付けることで1〜2段分の減光が見られるのは仕方がないことなので、UrthのCPLフィルターは十分優秀であると言えます。
周辺光量落ち・ケラれ
レンズにPLフィルターを装着して、真っ白な壁を撮影してみました。
※違いが分かりやすいように、レンズの広角側(24mm)で撮影しています。
↓左:フィルターなし、右:Urthフィルターあり
フィルターなしでもなかなかの周辺光量落ちが見られますが、UrthのCPLフィルターをつけても周辺光量落ちの悪化やケラレ(四隅の異物の映り込み)は見られていません。さすがの薄枠設計。
色味は、ほんのわずかに緑がかる気もしますが、気にならない程度。現像する人にとっては、なおさら問題なしです。
ちなみに、格安で有名なAmazonベーシックのCPLフィルターとの比較は下の通り。
↓左:フィルターなし、右:Amazonフィルターあり
ケラレてはいませんが、AmazonベーシックのCPLフィルターを装着すると周辺光量落ちが悪化しているのがわかります。
また、全体的により暗くなり、色味もやや黄色みがかった変化をしているのがわかります。
UrthのCPLフィルターは周辺光量落ちが少なく、画質の劣化が少なく優秀です。
さすがなかなか高価なフィルターだけあって、画質の劣化も少なく安心して使えるね^^
表面反射
続いては、フィルター表面の反射について、格安のAmazonベーシックのフィルターと比較してみました。
↓左:Urth、右:Amazon
右のAmazonベーシックのフィルターは、かなり光の反射が強く下の文字が読みにくい程ですが、左のUrthのフィルターは、反射が少ないことがわかります。
また、反射光の色味が違うことから、実際に撮れる写真の色味が違うのも納得です。
ちなみに、カタログ上の表面反射率はUrthが0.1%、Amazonベーシックは非公開(おそらく数%以上)であり、しっかりとカタログ上のスペックを再現する結果となっています。
やっぱり高価な分しっかり安定感のある仕上がりになっているね^^
いいところ
いいところ1:画質の劣化が少ない
前述の通り、減光は許容範囲でケラレや周辺光量落ちもなし、表面反射も少ないので、さすが高価なだけあってしっかりとした写真を撮影することができます。
これだけで満足感はかなり高く、買ってよかったと素直に思えます。
いいところ2:コスパ良好
下記の記事で同じグレードの他メーカー製のCPLフィルターと念入りに比較してUrthのフィルターを選びましたが、価格の割にスペックが高く、破格です。
詳しくはこちらの比較記事を参考にしてください!
いいところ3:デザインがおしゃれ
梱包されていた箱、携帯用ケース、フィルター自体と、シンプルかつおしゃれなので、使っていてテンションが上ります。これ重要。
携帯ケースは、一般的なプラスチックケースに対して金属製のケースを採用しています。
フィルター自体にも余分な文字や装飾もなく、シンプルでかなりいい感じです。
いまいちなところ
いまいちなところ1:取り外しにくい
PLフィルターなんてつけっ放しにするものでもないので取り外しが必要ですが、薄枠設計が売りなだけあって枠がつかみにくく外しにくいです。
外そうと思って回しても、上部の可動部分が回ってしまい、下部のネジ部分がなかなか回ってくれませんでした。
↓上半分が可動部分で、下半分がねじ山になっている
レンズのフィルターというものは、ケラレや周辺光量落ちがないように、どれもハイグレード品は薄枠設計を売りにしているわけで、ここに関してはどの製品もそうそう違いはないので仕方がないのかなぁと考えています。
取り外しを重視したい人は、K&F Conceptからマグネットで脱着できるフィルターのラインナップがあります。
写りは検証していないのでわかりませんが、コンセプトはとってもおもしろいなぁと思いました。
いまいちなところ2:やや色味が変化する
画質の劣化検証でも紹介しましたが、UrthのPLフィルターを装着することでわずかに緑がかった色味に変化します。
普段から現像しない人には気になる部分ですが、変化はわずかなのであまり問題にならないレベルかと思います。
現像する人ならまったく問題なしですね。
↓左:フィルターなし、右:Urthフィルターあり
最後に
今回の記事では、UrthのCPL(偏光)レンズフィルター(プラス+)を実際に購入して使ってみた感想を紹介しました!
使って感じたいいところといまいちなところを下記にまとめますが、画質も良好、おしゃれでコスパもいいので、『買い』のPLフィルターで、自信を持っておすすめできます!
CPLフィルターがあると撮れる写真の幅が広がるので、さらに写真が楽しくなりますよー^^